南部箒は先端の縮れが特徴
岩手県北部の九戸村はヤマセ(青森県から宮城県の太平洋側に夏海より入る冷たい空気の流れ)の影響で10年に一度は大冷害に見舞われてきました。その厳しい気象条件の中、自家栽培でほうき草を育てています。高倉工芸独自の栽培方法とこの厳しい気象条件がうまくかみ合い、箒作りに最適な縮れ草ができると考えています。
一般の箒草(下)と縮れ草(上)の比較
南部箒の製作工程





土作り 春、雪が消えるころから、いよいよ箒作りのための土作りが始まります。
今年の種まきは6月19日・21日で約3ha 良い材料ができるようにと思い種まきしました。
収穫 総出で一本一本手により刈り入れします。この時、製品にできない物は刈り取りしません。





箒草の収穫後、脱穀前におこなう、穂首をそろえる作業。
箒草の脱穀作業。写真は昔からこの作業に使っている機械です。
草絞め 乾燥前に湯通しをすることで箒草を色よく仕上げます。ここでは沸騰させた釜で一気に箒草を湯上げます。





乾燥 湯上げした箒草を6日以内に天干乾燥させます。これができなければカビが生えて製品になりません。天気はもちろん温度、湿度が一番気にかかるところです。
選別 5人程の人数で約1ヵ月かかり、15段階に拾い分けします。当社の一般的な製品はほぼこれで選別は終了です。最高級品はさらに素材を吟味し、3年に一本できない箒もあります。
編み上げ 選別された素材と絹糸を使い、箒草を一本一本編み込みます。最高級品は特注の金糸を使用します。編み込みの目が非常に小さく、難しい技術です。
